たころぐ

興味の向くままに

【感想】「世界のエリートは10冊しか本を読まない」

世界のエリートは10冊しか本を読まない」 という本を読みました。
よく聞く話と違うなとタイトルに引っかかり、読んでみました。
(反対意見も見聞きすることで理解が深まると思っているのでよくこのような選び方をします。)

内容としては、本を「読む」ことに執着しないできちんと「使おう」というメッセージ。
読むことに執着というのは、一字一句漏らさず読んだり、最後まで読みきらないと気が済まないということ。そうではなく、その本に書かれている情報を効率よく得てその情報をきちんと活用しようということ。
世界のエリートは本を「読まない」わけではない。タイトルに釣られてしまいました。

一通りざっと読んだが、この本で一番気になったのは読書感想文の書き方。
作者曰く、日本人は感想文の大半を本の要約に費やし、最後にちょろっと本人の感想(よかったと思いました。とか、悲しくなりました。とか)を書いて終わることが多いそう。
(私も学生のころに読書感想文をこのような方式で書いていました。書いて、これは何なんだろう?自分の稚拙な要約なんて誰が嬉しいのだろう?となんともいえない気持ちになっていたのを覚えています。でも、ではどうすればよいのかわからない。もやもや。。。という感じ。 )

そうではなくて、本の内容説明は少しだけで、本の内容で心に響いたことに対して自分はどう感じたとか、同じような状況になった場合に自分ならどのように考えてどう行動するだろうというようなことを書くとよいらしい。
確かにそのように書くほうが本人の人となりや考え方を伝えられるし、感想文だなと思う。
ひとつ懸念点として気になるのは、このような書き方で読書感想文を提出した場合、作者のいう日本的な要約メインの感想文を見慣れていてそれをよしとしている先生方は評価してくれるのだろうか?

とはいえ、これからは私もその本の内容に対してどう考えたとか、その先まで考えを進めたり、その場面で自分ならどう考えてどう動くかというように意識を持っていこうと思う。